増補新版『韓国文学の中心にあるもの』(斎藤真理子、イースト・プレス)に『越境の在日朝鮮人作家 尹紫遠の日記が伝えること』が紹介されました。

増補新版として刊行となる『韓国文学の中心にあるもの』(斎藤真理子、イースト・プレス)にて『越境の在日朝鮮人作家 尹紫遠の日記が伝えること』(著:尹紫遠/宋恵媛)・『在日朝鮮人作家 尹紫遠未刊行作品選集』について、第8章へ加筆される形でご紹介をいただきました。

特につけ加えておきたい、として、下記のように尹紫遠の作品と宋恵媛先生のご研究について紹介いただいております。

晩年の小説「密航者の群れ」や、家族が大切に保存していた日記は、解放空間の時代に命をかけて日本へやってきた人々の、かけがえのない記録である。日本の戦後史はこの人々を抜きにして記述することはできない。

webの記事などで早くから尹紫遠に注目しておられた、斎藤真理子さまには、以前にも九州大学韓国研究センターでのご講演にて、尹紫遠や「密航」についてご紹介をいただいておりました。
あらためて、そのご著書の中でもご紹介いただいたことに、心から感謝いたします。