ここに初めて、道頓堀モダニズムと戦後大阪の『詩文化』の営みが描かれる!
これまでの近現代詩史の中、大阪は大きな空白を残したままであった。そのモダニズムに彩られた空白は、戦後、安西冬衛、小野十三郎を一つの軸としながら、藤村雅光・靑一兄弟という特異な個性に支えられながら、吉本隆明の詩人としてのはじまりの場であった『詩文化』をうんだ。
※本書は、2026年5月に刊行予定の『資料集 復刻版『詩使徒』『詩文化』『MRMR』『美爪術師』『ゴルデンバット族』『午前の花嫁』『ASIA』』の別冊となります。
書籍概要
『1920年代モダニズム詩人と戦後大阪の詩文化』
- 推薦:藤井貞和・鈴木創士・蜂飼耳
- 解説:倉橋健一・季村敏夫・林大地
- 装丁/制作協力:巽香連
- 別冊定価: 本体1,600円+税
- ISBNコード:978-4-911589-37-3
- ISBNセットコード:978-4-911589-36-6
- 体裁: B6判・並製、140頁
目次
「詩文化」をめぐって 倉橋健一
藤村靑一のこと 季村敏夫
大西鵜之介のこと 林大地
藤村靑一 詩集抄(1929-1948)
『詩使徒』総目次
『詩文化』ほか 総目次
執筆者索引
版元から一言
更新が随分と遅くなってしまいました。
2025年の5月に、季村さんから連絡をいただいた本企画、おもえば一年間、走り続けたような感がございます。
吉本隆明の詩の歩みのはじめに、このような大阪の詩誌の存在があったことは全く知らず、当然その中心人物の藤村兄弟も初耳。
ただ、大阪に限らず、戦後まもないころの詩の歩みのなかで重要なのは間違いない一方で、回想等も乏しいことから、復刻版の刊行の意義を感じました。
企画当初から、林大地さん、巽香連さんも参加いただくことに。
8/15の炎天下のなか、ねぎ焼をつつきながら、方針を決めていった日から、まだ1年も経っていないのが信じられない。。
お二人の調査や、加藤仁さまの多大なご協力も加わり、ぐっと企画の幅や視野もひろがっていき、今回の資料集と解説冊子の刊行に結実しました。
収録から除いた同人誌はたくさんあります。
そして、これから大阪の近現代詩史において、探求すべきことはさらにさらに多く。
自分より若い世代との仕事もはじめてでした。
やはり、いい刺激になります。
今回の刊行から、関西の文化研究が広がっていくことを版元として願うばかりです。

